海外ドラマの「アリー・my・ラブ」を観たり、ディクテーションしたり、ヒアリングしたり、自分の一日を数行だけ日記にしたり、自分の行動をブツブツ呟いたり、かなりマイペースにやってますが。。。
その時、痛感するのが「時制」があやふやだということ。
日本人は「英文法の基礎はあるから」とよく言われるけれど、私は全てがあやふやで、「時制」や「関係代名詞」は苦手。
まあ、それ以外も苦手ですけど。。。
「英語の時制」の使い分けが苦手!
今、デイビッド・セインさんの著書「ネイティブが教える 英語の時制の使い分け」を読んでます。
洋画や海外ドラマをヒアリング、ディクテーションした後に英語字幕を観ると、意味は確かにわかる。(もちろん日本語字幕・日本語音声でも観てます。)
けれど、この作業を繰り返していると。。。
- 「何故、ここはそう言うのかな?」
- 「何故、ここは現在形なんだっけ?」
- 「あ〜これ現在完了とか「時制」だわ。。。学生の時苦手だったな〜。時制の使い分けとかすっかり忘れてるわ。。。」
と、段々と思い出と共に「疑問」や「興味」、そして何より自然と「知りたい!と言う欲求」が湧いてくる。
もちろん、いちいち「英文法が気になる」と言う事は無く、「感覚的」に、「こんな風に表現するのね〜」と言う感じで気になるフレーズは「覚えよう!」と思わなくても、何となく頭に残る。
でも、どうしても「気になる」時もあるわけで。。。
そこで基礎的な英文法がごっそり抜けている私としては、他にも気になる事はあるけれど、今はとにかく「時制」が気になる!
学生時代、「現在完了」「過去完了」。。。。「現在完了進行形」。。。「経験」「完了」「継続」。。。もう本当にフラフラした記憶がある。
でも、この「時制の使い分け」ってネイティブの感覚を知る上で、そして何より自分が英語で表現する時に絶対に必要と感じたため、一度、じっくり取り組もうと思いました。
デイビッド・セインさんの「時制」の本は最高!
最初から目から鱗でした。
もちろん現役の学生さんや、TOEICの勉強をしている方なら「当たり前」の事だと思うけれど、すっかり忘れてる事ばかり。
いや、正確には「こんな事習ったけ?」って感じ。。。恥ずかしい!
言葉は時制で決まる。
時制を使いこなせるようになれば、英語は簡単に思えるはずです。
基礎の単純現在形がいちばん簡単なはずだと考えるのも無理はありません。
しかし、ネイティブからすると、この単純現在形がもっとも説明が難しいのです。というのは、単純現在形は「単に今現在の事を表す」だけでなく、さまざまな意味がからんでくるからです。〜 ネイティブが教える 英語の使い分け 〜より。
「時制」を知る事は、本当に「ニュアンスの違い」に直結するんだな〜とこの本を読むと思います。
そして、この本の良いところは「単なる文法的説明ではなく」、デイビッド・セインさん自身もこの本で言っていますが「ルールの説明より、「感覚の説明」にページを割いている」という事。
「時制」の比較例題が多く「ニュアンスの違い」が学べる
- I have a meeting tomorrow.
- I’m having a meeting tomorrow.
- I’m going to have a meeting tomorrow.
- I’ll have a meeting tomorrow.
❶は「明日は会議がある(決定している)」
❷は「明日は会議を予定している(ほぼすでに詳細も決まった会議があるはずだ)」
❸は「明日は会議のつもりだ(会議はあるが詳細はまだ不明)」
❹は「(じゃあ)明日は会議を開くよ(会議を急に思いついて言うイメージ)」〜 ネイティブが教える 英語の使い分け 〜より。
❷と❸の違いは微妙らしく、なんだかんだ、ネイティブは❷で表現する事が多いみたい。❶ほど確定していなくても、個人のある程度決まった予定なら❷でいいらしい。
こんなにニュアンスが違うのね。。。
ほんと、忘れてた。
もし、日本語字幕で「文字数制限」によって、どの英文でも「明日は会議があるよ」とか「明日は会議を予定している」と訳されていたら、本当はこんなにニュアンスが違うのに見過ごしてしまったと思う。
いや、翻訳されている方はきちんとニュアンスを捉えた訳をされていると思うけれど、気づいてなかったかも。
この本を読むと「時制」はデイビッド・セインさんがおっしゃる通り、「言葉は時制で決まる」という事がよくわかる。
そのほか、「What do you do?」は「職業を聞かれている」と言う事は知っていたけれど、「do」と「現在形」で聞かれていると言う事は「習慣的」な事を聞かれているわけで、即ち「職業を聞いている」と言う説明を読んで納得。
I play the guitar.(私はよくギターを弾く)(習慣的な行動を表す)
※ What do you do?と聞かれて、こう答えたら「私はギタリスト」と言う意味。
〜 ネイティブが教える 英語の使い分け 〜より。
そういえば、有名な「Grammar in use」で「時制」の部分をやりました。
でも、より「日本人が誤解しやすいポイント」をわかって説明しているので、こちらの「ネイティブが教える 英語の時制の使い分け」の方が、「痒い所に手が届く」と言った感じで分かり易いかも。
もちろん、「Grammar in use」も非常に良い本ですから、これからも少しずつ読むつもり。
最後にもう一例!
- This train will arrive at Tokyo.
- This train arrives at Tokyo.
- This train will be arriving at Tokyo.
- This train is arriving at Tokyo.
〜 ネイティブが教える 英語の使い分け 〜より。
これを、電車の車内アナウンスと考えて日本語にネイティブ感覚で訳すと以下のようになるようです。
- この電車は東京駅に着くでしょう(単に未来の事を言っている)。
- この電車は東京駅に着きます(確定した予定を言っている)。
- この電車はもう間もなく東京駅に着きます(まだ駅は見えてないくらい)。
- この電車は東京駅に到着します〔到着しつつあります〕(もう駅が見えているくらい)。
〜 ネイティブが教える 英語の使い分け 〜より。
とにかく私は、この辺のところはすっかり忘れてました。。。
でも何かニュアンスの違いがあったよね。。。。と思っていて、段々とスッキリしたくなったのです。
それに、「基礎の英文法」を「ネイティブの感覚を知るツール」と思えば、必要以上に例題とか会話文とかを暗記しなくても、自分で話すための文を作れるわけで。
その上で洋画とか海外ドラマを観ると、単に「言っている事がわかる」「ストーリーがわかる」という事ではなく、「ニュアンスが分かる」という、「より深い理解」になるんだろうな〜と。
私には「文法ありき」ではなく、まずは「自然なスピードのネイティブの会話・朗読」などのリスニングを徹底し、洋画や海外ドラマで会話に触れる中で自然に疑問に思ったところをピックアップして英文法の基礎を知るという順番がいいかも!
もちろん、基礎の英文法をさっさと終わらせてから洋画や海外ドラマに触れるのもいいですね。
でも絶対に、絶対にリスニングは1年中ずっとする事!