語学の習得って、「こう言う習得方法で勉強するぞ〜」と決めても、途中で不安でたまらなくなり、ついまたネットとなどで「他に簡単な方法ないかな?」「他にすぐ話せる方法ないかな?」など他の手段を調べてしまいがち。
私も何度やったか。。。
で、調べたら脳科学的に効率の良い習得方法を提唱してくれる論文があった!
バイリンガルの脳をチェック!
これを発表したのは、脳神経外科医であり、日本医学英語教育学名誉理事でもある植村研一氏なのです。
さて「バイリンガルの脳」はどうなっているのかの実験ですが、以下のように行ったようです。
被験者
・バイリンガルの植村研一氏 本人。
・英語の読み書きはできるが、留学経験もなく英会話が出来ない医師。
方法
「バイリンガル」と「バイリンガルでも、ネイティブでも無い医師」、2人の被験者に日本語と英語を聞かせ、ウエルニッケ感覚言語野のどの部分の血流が活性化するのかをMRIを使ってチェックする。
・NHKの日本語ニュースを聞かせる。
・CNNの英語のニュースを聞かせる。
結果
・「バイリンガルの植村氏」は、「英語を聴く時」と、「日本語を聴く時」とウエルニッケ感覚性言語野の前後にそれぞれ反応があった。英語を聴く時はウエルニッケ感覚性言語野の前、日本語を聴く時はウエルニッケ感覚性言語野の後ろが活性化した。
・「バイリンガルでもネイティブでも無い医師」は、日本語を聞いても英語を聞いてもウエルニッケ感覚性言語野の同じ部分が活性化していた。
・「バイリンガルでもネイティブでも無い医師」は、英語を聞いても日本語野が活性化されるために英語がわからなかった。
・「バイリンガルの植村氏」は、日本語中枢以外に英語に触れてきた事により、別に英語中枢ができて英語野が形成されている事が証明された。
植村氏は子供の頃からアメリカ人の子供と遊んでたようです。その後、留学経験されたとの事。
本人曰く、自然に子供の頃から読み書きよりも会話をしてきた。。。要は耳から音声を聞き取っていたという事。
「英語野」と言う母国語とは別の言語野ができてたという衝撃。
大人からでも英語野を作れる!
なんと大人からでもバイリンガルと同じように「英語野」が作れるとの事。
もちろん、英語以外の言語も同じ事が言えるようです。
コツは「リスニング」との事。
植村氏は「英文法」と「英文和訳」を中心とした教育ではなく、聞き取り訓練の重要性を論文で説かれ、そうすればウエルニッケ感覚性言語野に「英語野」が作る事ができると論文で述べているのです。。。
植村氏は「英文法」と「英文和訳」を中心とした教育ではなく、聞き取り訓練の重要性を論文で説かれ、そうすればウエルニッケ感覚性言語野に「英語野」が作る事ができると論文で述べているのです。。。
凄い事じゃないですか?
実際に植村氏は学生に以下の事を実施して、学生の英語力をUPさせたらしいです。
- 短い文章の「ヒアリング」を徹底して、それを「ディクテーション」させる。
- 「徹底した意訳した日本文」を「英作」させる。
- その後に確認の意味で文法書をざっくりチェック。
私が、日本語をやっぱり介そうと思ったのは、英語は読めても日本語に意訳されたものから英語に翻訳するのは案外難しいと感じていて、その時にこの論文を知ったから。
植村氏は60歳を過ぎてから多くの言語を習得した!
そして何より「外国語を習得するのに何歳から始めても決して遅くない!」と断言されているのです。
なんと、植村氏は60歳を過ぎてから英語以外の様々な言語を習得されてます。
習得方法はやはり聴き取りを中心で、その後に文法をチェックという繰り返しのようです。
その他の習得言語は。。。
英語/ドイツ語/フランス語/トルコ語/朝鮮語/中国語/オランダ語/イタリア語/スペイン語/ロシア語/ポーランド語/ブルガリア語 他。
素晴らしい!
とにかく、いくつになっても外国語野を別に作る事ができ、外国語を理解できるという事がわかってとても希望が持てました!
いわゆる。。。。「英語脳」では?